遊びの中で育つ力
こんにちは、Saoriです。マレーシア・ペナンに移住して3年半が過ぎました。長女のHikariはもうすぐ8歳、長男のZenは5歳になり、二人とも現地のインターナショナルスクールで毎日を過ごしています。
最近、ふと思うんです。日本の教育とマレーシアの教育、何が一番違うのか。それは「遊び」に対する考え方かもしれません。
日本とマレーシアの遊び時間の差
日本にいた頃、Hikariは年中さんで、毎日のように「今日は何を習い事で習った?」と聞くのが習慣でした。ピアノ、スイミング、英語。時間割がびっしりで、遊びは「余暇」という位置づけでした。
ところが、今の学校は違います。授業の中に「遊び」がしっかり組み込まれているんです。特に印象的だったのは、Hikariが1年生の頃。算数の時間に「数字探しゲーム」をしていました。校庭に隠された数字カードを探しながら、自然に足し算を覚えていく。机に向かってドリルを解くのではなく、体を動かしながら学ぶスタイルです。
Zenのクラスでも、ブロック遊びを通して図形の概念を学んでいます。「遊びながら学ぶ」というより、「遊びそのものが学び」なんですね。
非認知能力が伸びる瞬間
教育の世界で最近よく言われる「非認知能力」。忍耐力、好奇心、協調性、やり抜く力。これらはテストの点数では測れないけれど、人生の成功に大きく影響すると言われています。
私がマレーシアで感じるのは、この非認知能力が自然に育つ環境が整っているということです。
例えば、Hikariが学校で取り組んだプロジェクト。グループで「理想の家」を作るというものでした。最初は意見が合わずに衝突したそうです。でも先生はすぐに介入せず、子どもたちだけで話し合う時間をたっぷり取りました。結果、Hikariがリーダーシップを発揮して、みんなの意見をまとめたんだとか。
こうした経験って、プリント学習だけでは絶対に得られません。人と折り合いをつける力、自分の意見を伝える力、そして最後までやり遂げる力。遊びやプロジェクトの中で、少しずつ育っているのを感じます。
親が変わることの大切さ
正直に言うと、最初は私も不安でした。「ちゃんと勉強しているの?」「日本の子に遅れを取らない?」と。でも、ある時気づいたんです。
日本の教育は「できることを増やす」ことに重きを置いています。でも、国際社会で求められるのは「できないことをどうやって乗り越えるか」という姿勢や思考力なんですよね。
以前、Hikariが「マレー語の単語が覚えられない」と落ち込んだことがありました。日本にいたら「もっと練習しよう」と言っていたかもしれません。でも今の私は「どうやったら覚えられるかな?一緒にゲームを考えてみよう」と言えます。
親の考え方が変わると、子どもの見え方も変わります。点数や結果だけを見るのではなく、その過程でどんな力が育っているのか。そこに目を向ける余裕が生まれました。
ペナンの環境がもたらすもの
ペナンは自然が豊かで、外遊びには最高の環境です。学校が終わると、HikariとZenはよく近所の公園で遊びます。現地の子どもたちと一緒にサッカーをしたり、木の実を拾ったり。言語が完璧でなくても、笑顔やジェスチャーでコミュニケーションを取る姿には驚かされます。
こうした経験が、異文化理解や共感力を育んでいるんだなと実感します。教室の中だけでは得られない、リアルな学びです。
費用面でのリアル
もちろん、教育移住には費用がかかります。ペナンのインターナショナルスクールの年間授業料は、だいたい80万円から150万円程度。日本の私立小学校と比べても、決して高くはありません。
為替レートも気になるところですが、2026年5月21日現在、1リンギット=39.99円。以前より円安が進んでいるので、費用は割高に感じるかもしれません。それでも、得られる教育の質を考えれば、私は十分に価値があると思っています。
最後に
教育移住を考えるとき、どうしても「学力」や「英語力」に目が行きがちです。でも、それだけじゃないんです。遊びの中で育つ力、人と関わる力、そして自分で考え行動する力。そういった目に見えない資質こそ、これからの時代に必要だと痛感しています。
HikariとZenの成長を見ながら、私自身も「教育とは何か」を問い直す日々です。遊びを大切にするマレーシアの教育に、心から感謝しています。

