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ペナン生活3年半で見えた英語力の伸び方

子どもの適応

移住から3年半、子どもの英語力はどう変わったか

Saoriです。マレーシア・ペナンに家族で移住して、もう3年半が経ちました。長女のHikari(2018年生まれ)と長男のZen(2020年生まれ)は、現地のインターナショナルスクールに通い続けています。次女のYukari(2024年8月生まれ)はまだ1歳半で、家で日本語でのんびり過ごしています。

先日、Hikariが学校から持ち帰った英語の作文を見て、改めてその成長に驚きました。テーマは「My Favorite Place in Penang」。彼女が書いたのは、私たちが週末によく行くバトゥフェリンギのビーチの話。使われている単語や文章の構成が、明らかに1年前とは違います。

今日は、実際にわが子たちの英語力がどのように伸びてきたのか、元小学校教諭の視点も交えながらお話しします。

最初の半年は「沈黙期」だった

移住したばかりの頃、Hikariはほとんど口を開きませんでした。当時5歳。日本の幼稚園では活発な方だったのに、学校では先生の質問にうなずくだけ。家に帰ると「ママ、英語がわからない」と涙を見せることもありました。

Zenに至っては、3歳で入園したプレスクールで、最初の2週間は一言も発さず。先生から「心配しないで。彼は今、情報を吸収している段階です」と言われました。

この「沈黙期」は、第二言語習得の研究でもよく知られている現象です。日本語しか知らない子どもが新しい言語環境に入ると、まずは聞くことに集中する。話し始めるまでに、平均して3〜6カ月かかると言われています。

わが家の場合、Hikariが英語で話し始めたのは約4カ月後。最初は単語だけでしたが、半年を過ぎた頃には短い文を作れるようになりました。

ペナンの多文化環境が英語力を押し上げる

ペナンのインターナショナルスクールの特徴は、クラスに様々な国籍の子どもがいることです。Hikariのクラスメートは、マレーシア人、中国人、韓国人、日本人、オーストラリア人など、実に多様。

この環境が、自然と英語を使う動機になります。休み時間に遊ぶ時も、グループワークをする時も、共通言語は英語。日本語で通じる相手がクラスに1人もいない日もあるそうです。

「ママ、友達と話したいから英語を覚えたい」という本人のモチベーションが、何よりも効果的でした。学校から帰ってくると、その日に覚えた新しい単語を嬉しそうに教えてくれます。

読む力と書く力は、家庭でのサポートが鍵

会話力は学校で自然に伸びていきますが、読み書きに関しては家庭でのサポートが重要だと感じています。

わが家では、週に3回、夕食後に15分だけ英語の絵本を読む時間を設けています。Hikariは最近、簡単なチャプターブック(章立てのある本)を読めるようになりました。Zenはまだ絵本中心ですが、アルファベットの音を意識して読めるようになってきました。

学校の先生からは「家で日本語の本を読む時間も大切にしてください」とアドバイスを受けました。母語である日本語の読解力が高まると、英語の読解力も相乗効果で伸びるそうです。

親が英語を話せなくても、子どもは伸びる

私自身、移住当初は英語に自信がありませんでした。今でもビジネスレベルの英語は勉強中ですが、子どもの英語学習に「親が英語を話せること」は必須ではないと実感しています。

大切なのは、子どもが英語を使う環境を整え、その努力を認めてあげること。学校の宿題でわからない単語があれば、一緒に辞書を引きます。私が間違った発音をしても、Hikariが「ママ、それはこう読むんだよ」と教えてくれる。そんな関係が、彼女の自信にもつながっているようです。

3年半かけて見えた、英語力のリアルな伸び方

現在、Hikari(小学1年生相当)は英語での日常会話に全く問題がなく、簡単な文章を書くこともできます。Zen(年長相当)も、友達と英語で遊び、先生の指示を理解しています。

ただし、ネイティブ並みの英語力がついたかと言われると、まだまだ道半ば。特にアカデミックな語彙力や、複雑な文法の正確さは、これから数年かけて身につけていくものだと思います。

移住を検討されている方にぜひ知っておいてほしいのは、子どもの英語力の伸び方には個人差が大きく、環境に適応するまでの時間も子どもによって違うということ。焦らず、長い目で見守ることが大切です。

教育費のリアルな数字

気になる費用面についてもお伝えします。ペナンのインターナショナルスクールの年間授業料は、小学校低学年で約4万〜6万リンギット(1リンギット=39.44円、2026年6月12日現在)。日本円で約158万円〜237万円です。

これに加えて、教材費やスクールバス代、課外活動費などがかかりますが、シンガポールや欧米と比べると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。

わが家では、この費用を「子どもの将来への投資」と捉えています。英語力に加えて、多文化共生の中で育まれる柔軟な思考力や、国際的な視野は、決してお金では買えない財産だと実感しています。

まとめ:英語力の伸びを実感できるのは3年目から

移住して3年半。振り返ると、最初の1年は適応に必死で、2年目で少しずつ余裕が生まれ、3年目からようやく子どもの成長を実感できるようになりました。

「子どもが英語を話せるようになるまで、どのくらいかかりますか?」と聞かれることがありますが、私の答えは「最低3年は見てください」です。もちろん個人差はありますが、焦らず、子どものペースを尊重することが、結局は一番の近道だと感じています。

ペナンでの生活は、決して楽なことばかりではありません。それでも、子どもたちが楽しそうに英語で友達と話す姿を見ると、移住して良かったと心から思えます。

これから教育移住を考えている方の、何かの参考になれば嬉しいです。

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