こんにちは、Saoriです。
先日、長女Hikari(小1)が学校から持って帰ってきた工作を見て、はっとさせられました。紙コップと輪ゴムだけで作った簡単な仕掛けおもちゃ。でも、その説明を英語でしてくれる姿に、いつの間にか「伝える力」が育っているんだなと感じたんです。
今日は、マレーシア生活の中で自然と育つ「非認知能力」について、我が家の体験を交えてお話しします。
非認知能力が育つ環境って?
非認知能力とは、忍耐力、好奇心、協調性、自己肯定感など、テストの点数では測れない人間力のこと。最近の教育界ではこの言葉をよく耳にしますが、ペナンの日常には、この力を自然に伸ばす場面がたくさんあります。
例えば、うちの子どもたちが通うインターナショナルスクール。クラスにはマレー系、中華系、インド系、そして日本人や韓国人など、さまざまなバックグラウンドの子がいます。言語も文化も違う友達と遊ぶ中で、HikariもZen(年長)も「どうやって伝えたら通じるか」を自然に考え始めました。
言葉の壁が生むコミュニケーション力
先月、学校のプレイグラウンドで、Zenがマレー系の男の子と遊んでいるのを見ていました。お互いの英語が完璧でないにも関わらず、ジェスチャーや表情を駆使して楽しそうに鬼ごっこをしている。その様子を見て、「完璧な英語」よりも「伝えようとする姿勢」のほうが大事なんだと気づかされました。
日本にいたら、同じ言語だからこそ「言葉に頼りすぎる」コミュニケーションになりがち。でも、ペナンでは言語の壁があるからこそ、相手の表情や状況を読む力が自然と鍛えられます。
多文化環境が育てる「適応力」
ペナンの街中を歩けば、モスクのアザーン(お祈りの呼びかけ)が聞こえ、中華系のお店では線香の香りが漂い、ヒンドゥー寺院の鮮やかな装飾が目に入る。そんな日常が、子どもたちにとって「違いを当たり前」にする環境です。
Hikariが通う学校では、ハリラヤ(断食明けの祭り)やチャイニーズニューイヤー、ディーパバリなど、さまざまな文化の祝日をみんなでお祝いします。先日も、クラスメイトの家に招かれて、中華系の旧正月を一緒に祝う機会がありました。Hikariはそこで、お年玉の代わりに「アンパオ(赤い封筒)」をもらう習慣を学び、帰ってきてから「どうして赤い色なの?」と質問攻め。
こうした「なぜ?」を自分で調べたり、友達に聞いたりする姿勢こそ、非認知能力のひとつ「知的好奇心」です。教科書で学ぶより、ずっと深く記憶に残っているはずです。
失敗を許容する学校文化
もうひとつ、インターナショナルスクールの大きな特徴は「失敗を責めない」文化。日本の学校では「間違えたら恥ずかしい」と感じる子も多いですが、うちの子たちの学校では「Try again!」が合言葉です。
先週、Zenが算数の問題で間違えた時のこと。先生は「Good try! Let’s think together.」と言って、一緒に解き直してくれました。間違いを恐れずに挑戦する姿勢を、先生が率先して育ててくれているんです。
この「失敗しても大丈夫」という感覚は、自己肯定感の土台になります。将来どんな困難に直面しても、「また挑戦すればいい」と思える子に育ってほしいと願っています。
日常の中の「待つ力」と「がまん強さ」
ペナン生活で意外と鍛えられるのが「待つ力」。東南アジアの時間感覚は、日本よりゆったりしています。学校の送り迎えで渋滞に巻き込まれたり、レストランでオーダーがなかなか来なかったり。
最初はイライラしていた私も、今では「これも教育」と思うように。子どもたちも、待つ時間に本を読んだり、兄弟でゲームを考え出したりと、自分なりの過ごし方を見つけています。
忍耐力は、机の上で教えられるものではありません。生活の中で自然と身につくもの。ペナンの「ゆるい」時間感覚は、実は子どもにとって貴重な学びの場なのかもしれません。
非認知能力を「見える化」する習慣
とはいえ、非認知能力は目に見えにくいもの。我が家では、週末に「今週、自分で工夫したこと」を家族でシェアする時間を作っています。
先週、Hikariが話してくれたのは「友達と意見が合わなかった時、どうやって折り合いをつけたか」。学校で、グループワークの役割分担でもめたそうですが、自分から「I can do this part. You can do that.」と提案したそうです。
こうしたエピソードを聞くと、彼女が確実に成長していると実感できます。テストの点数だけでは測れない「生きる力」が、着実に育っているんですね。
まとめ:教育移住で得られる本当の価値
マレーシア教育移住を検討される方から「英語力はどのくらい伸びますか?」とよく聞かれます。もちろん英語力も大切ですが、それ以上に価値があるのは、多文化環境で自然と身につく非認知能力だと私は思います。
最新の為替レートでは、1 MYR = 39.73 JPY(2026年5月6日現在)。ペナンのインターナショナルスクールの学費は年間80〜150万円程度。この投資で、子どもが生涯使える「人間力」を手に入れられるなら、決して高くないと感じます。
もちろん、言葉の壁や文化の違いに悩むこともあります。それでも、子どもたちが毎日キラキラした目で学校に通い、新しい発見を教えてくれる姿を見ていると、「この選択は間違っていなかった」と確信できます。
教育移住は、子どもへの投資であると同時に、家族全体の生き方の選択。非認知能力という「見えない資産」を、ペナンの日常の中で一緒に育てていきませんか?

