淡路島から届いたニュースに思うこと
皆さん、こんにちは。Saoriです。
先日、こんなニュースが飛び込んできました。パソナグループが運営する『Awaji Island International School』が、国際バカロレア(IB)の初等教育プログラム(PYP)の認定を取得したそうです。
淡路島でIB教育。正直、少し驚きました。でも、考えてみれば自然豊かな環境と最先端の教育の組み合わせは、とても理にかなっています。
私自身、マレーシア・ペナンで3人の子育てをしながら、HikariとZenをインターナショナルスクールに通わせています。だからこそ、このニュースは「日本でも本格的なIB教育が受けられる時代が来たんだな」と実感させてくれました。
IB教育の本質は「学び方」にある
IBのPYPは、3歳から12歳を対象としたプログラムです。暗記や詰め込みではなく、「探究型の学び」を重視します。
例えば、Hikariの学校では「水」をテーマにしたユニットがありました。水の循環を教科書で覚えるのではなく、実際にペナンの雨期に外へ出て観察し、川の水質を調べ、地域の水問題について話し合う。そんな学び方です。
「なぜ?」を大切にする姿勢は、IBの根幹です。この考え方は、子どもの考える力を育てるのに最適だと感じています。
淡路島の学校でも、同じような探究型の学びが行われるでしょう。海や山に囲まれた環境は、まさに「生きた教材」です。
国内IB校の増加が意味するもの
実は、日本国内のIB認定校は年々増えています。文部科学省もIB教育の普及に力を入れており、2024年時点で200校近くが認定を受けています。
これは、教育移住を考えている方にとって、大きな選択肢の広がりです。「海外に行かなくてもIB教育を受けられる」という選択肢が増えれば、移住のハードルを感じているご家庭にも新しい道が開けます。
ただし、ここで一つ考えたいのが「本物の国際教育」とは何か、という点です。
国内IB校と海外IB校の違い
IBのカリキュラム自体は世界中で統一されています。ですから、学びの質そのものは国内でも海外でも大きく変わりません。
しかし、環境の違いは無視できません。マレーシアのインターでは、教室に10カ国以上の国籍の子どもたちが集まります。休み時間に飛び交う言語も、英語、中国語、マレー語、時にはタミル語。多様性が日常に溶け込んでいます。
この「自然な多文化共生」は、国内ではなかなか体験できないものです。IBの理念である「国際的な視野を持つ人間の育成」には、やはり多国籍な環境が大きな意味を持ちます。
一方、国内IB校のメリットは「日本語でのサポートが受けられる」「日本の文化や習慣の中で学べる」「親が仕事を続けやすい」ことです。特に、子どもの言語面での不安があるご家庭には、安心できる選択肢と言えるでしょう。
費用面での比較も重要
教育移住を考える上で、外せないのが費用です。
最新の為替情報では、1 MYR = 40.10 JPY(2026年5月24日現在)です。ペナンのインターナショナルスクールの年間授業料は、おおむね80万円〜150万円程度。これに生活費が加わります。
一方、国内のIB認定校は、年間200万円〜300万円が相場です。淡路島の学校の場合、寮費なども含めるとさらに費用がかかる可能性があります。
単純比較はできませんが、マレーシアの方がコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。ただし、飛行機代や引っ越し費用、ビザの取得費用など、移住には初期コストもかかります。
大切なのは、ご家庭の状況に合わせて「総合的な投資対効果」を考えることです。
教育移住の新しい選択肢として
私は、国内のIB校と海外のインターは「どちらかが正解」ではないと考えています。
例えば、まずは国内のIB校で基礎を固め、中学から海外のインターナショナルスクールに編入する。あるいは、小学校は海外で過ごし、中学から国内のIB校に戻る。そんな段階的な選択も可能です。
実際、ペナンのインターには、日本から来たばかりの子どももいれば、数年間マレーシアで学んだ後、日本や他の国へ移っていく家庭もいます。
教育は一つの場所で完結するものではありません。子どもの成長や家族の状況に合わせて、柔軟に選択肢を持てる時代です。
淡路島の新しいIB校は、そんな「選択肢の一つ」として、とても価値のある存在だと思います。
最後に:子どもにとっての「最適」を考える
Hikariがインターに通い始めて数年が経ちました。彼女の英語力はもちろん、物事を多角的に見る力や、異なる背景を持つ友達と協力する姿勢が育っているのを感じます。
一方で、日本の四季や文化、祖父母との時間を十分に持てない寂しさもあるでしょう。
どんな選択にもメリットとデメリットがあります。大切なのは、「世間で良いと言われているから」ではなく、自分の子どもにとって何が最適か、家族全体の幸せを考えて決めることです。
淡路島のニュースは、教育の選択肢が確実に広がっていることを教えてくれました。皆さんも、ぜひご家族で話し合ってみてください。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

